店舗展開 標準構成書(多店舗)
説明
多店舗(小売・飲食・サービス)の店舗展開で使う標準構成書。★これまでの文書は「1つのシステムを作る」前提でしたが、店舗展開は同じものを何十回も作るのが仕事で、失敗の形もそこから来ます。★核は3枚です。(1)標準構成 … 店舗展開の値打ちは「速く開ける」ことではなく「どの店も同じにする」ことです。1店だけ違う機器・違う設定にすると、その1店のために手順が枝分かれし、以降の全店の作業がその分だけ重くなります。例外を認めるならいつまでの例外かを書いてください。書かない例外は永久に残ります。(2)開店までの逆算 … 開店日は動かせません。回線の手配が最も長いので、そこから逆算します。前から積むと必ず溢れます。(3)現地対応 … 開店後の店舗に技術者は居ません。店員が電話越しにできることしか復旧手段になりません。「見に行けば分かる」は100店舗になると成り立ちません。
使い方
★1店だけ違う構成にしないでください。どうしても必要なら例外として、店番号・内容・理由・期限を記録してください。同じ例外が3店で出たら、それは例外ではなく標準構成の不足です。型のほうを見直してください。★標準構成を変えるときは、既存店をどこまで揃えるかをセットで決めてください。決めないと新店と既存店で手順が2本になります。版の混在は2版までに抑えてください。★回線の手配を最初に出してください。手配期間は営業の言う最短ではなく、過去の実績で見てください。間に合わないときの代替を、着工前に決めてください。★現地で機器を設定しないでください。本部で設定してから送り、現地は挿すだけにします。★開店前に、実際に会計を通して確かめてください。ここが止まると売上が止まります。★監視への登録を開店前に済ませてください。登録を忘れた店は「異常なし」に見えます。監視の登録数と店舗数の突合を毎月行ってください。★店舗に紙を1枚置いてください。ランプの見方・再起動の順序・連絡先だけで、それ以上は書かないでください。★台帳は開店当日に更新してください。後回しにすると必ず漏れて、現地と食い違います。
収録内容
全9シート。各シートに書いてあることは次のとおりです(ファイルの「目次」シートより)。
- 設定値標準構成
- 回線・機器・設定・店舗の型。★どの店も同じにする
設定項目(15件)
主回線の品目・副回線・切り替え方・手配のかかる期間・ルータ・スイッチ・無線・予備機・アドレスの配り方・店舗を識別する番号・設定の投入方法・本部との接続・店舗の型・型ごとの違い・型の判定基準
- 設計例外の管理
- ★「この店だけ」は必ず出る。認め方と期限を決める
項目(15件)
例外を認める条件・例外の期限・例外の記録・例外の数・標準構成の見直し・既存店への反映・版の混在・撤退・改装・書き方・★例外を認めるなら、いつまでの例外かを必ず書く。書かない例外は永久に残り、・次に標準構成を見直すときの検討からも漏れる。・★同じ例外が3店で出たら、それは例外ではなく標準構成の不足。型のほうを直す。・★標準構成を変えたら、既存店をどこまで揃えるかを必ずセットで決める。・決めないと新店と既存店で手順が2本になり、以降ずっと両方を保守することになる。・・版の混在は2版まで。3世代が混ざると、どの手順が使えるか誰も分からなくなる。
- 計画開店までの逆算
- ★開店日は動かせない。回線の手配が起点
- 運用現地対応
- ★技術者は居ない。店員が電話越しにできることだけ
設定項目(13件)
店舗に置く紙・機器の設置場所・電源の場所・予備機の送付元・最初の質問・店舗全体か1台か・再起動の順序・本部から見えるか・営業時間中の窓口・営業時間外・エスカレーション・問い合わせの記録・頻度の集計
- 確認確認項目
- ★開店前に本部から確認する。現地に判断させない
- 注意注意
- 多店舗で実際に起きる失敗と、その回避手順
この型で検査する
記入済みのファイルをアップロードすると、この型の必須項目(標準構成書の組込みルール)を満たしているか検査します。ファイルは保存されません。
関連するテンプレート
同じフェーズ(設計)や業界でよく使われている型です。
基本設計書(方式と方針の型)
「基本設計=方式と方針、詳細設計=具体的な値」の線引きを章構成で体現。設定値はパラメータシートに書き、本書には書かないことで二重管理を防ぎます。
IPアドレス管理表
セグメントの全アドレスを行に展開する台帳。「空き」が行として見えることで、重複払い出しを防ぎます。★セグメントごとの使用率を数式で出します(80%超で橙、90%超で赤)——IPは足りなくなってから増やせず、/24 を /23 へ広げるにはそのセグメントの全機器のアドレスを変えることになるためです。★ホスト名の重複を自動で検出し、使用中なのに用途・ホスト名が空の行、最終更新から1年以上動いていない行も色で出します。.0(ネットワークアドレス)と .255(ブロードキャスト)も「禁止」の行として残し、なぜ払い出せないかが見えるようにしました。★v3 では「実体(実機/仮想IP/機器のIF)」の列を追加しました。VIP・フローティングIP・ゲートウェイのSVIは★機器一覧に出てこないのにアドレスを消費するので、台帳に載せ忘れると後から同じIPを別の機器へ払い出して本番で衝突します。実機なのに機器IDが空の行は赤、仮想IPは薄紫で区別し、セグメント一覧に「うち仮想IP」の件数も出します(記入例はサーバー10台に対して使用中が14個になります)。払い出し記録シートつき。
構成図テンプレート(作図ルール+部品集)
雛形・記法ルール・アイコン部品集のセット。新設=赤枠/撤去=グレーアウトなど更改案件の描き分けを標準化します。Visio不要、PPT標準図形のみ。
通信要件一覧(FWルール表)
ゾーン定義とゾーン間ポリシーを先に決め、個別ルールをその例外として書くFWルール表。送信元・宛先・サービスが any の行と、有効期限が過ぎた行には自動で色が付きます。★ゾーン間ポリシーに「≠(この区間はFWを通らない)」の記号を持たせてあります。VLAN間ルーティングをコアスイッチで行う構成では社内セグメント同士の通信がFWまで上がってこないため、ここを「×」と書くと止まっているつもりで素通りします。効かないルールの例と、棚卸しでヒット0からそれを見つける流れまで記入例に入れてあります。AD認証の内訳やIPsec・vSphereなど、毎回調べ直しているポート番号を約60件収録済み。FW機種を問わず使えます。
