詳細設計書
説明
基本設計書と詳細設計書の境界は、日本のSIで最も曖昧なところです。そのまま作ると基本設計書の焼き直しか、パラメータシートの劣化版になります。この型では「基本設計書=方式と方針/詳細設計書=★設計判断とその根拠、および設定値では表せない動作/パラメータシート=実際の設定値」と境界を置き、その表を1章に入れました。中核は2章の設計判断の一覧で、論点・採用案・却下案・理由を残します。5章は動作を★正常時/片系障害時/復旧時の3状態で書かせ、忘れられやすいフェイルバックを構造として持たせています。責任分界点・制約事項・要件IDのトレース表つき。
使い方
設定値そのもの(IPアドレス・ホスト名・各種パラメータ)は本書に書かず、パラメータシートに書いてください。同じ値を2つの文書に書くと、変更時に必ず片方が古くなります。本書に書くのは「その値にした理由」と「設定値では表せない動作」です。★設計判断には却下案まで書いてください。これが無いと、次に変更を検討する人が同じ比較をもう一度やることになります。「なんとなくこちらにした」しか書けない論点は、まだ判断していないということです。★動作は正常時・片系障害時・復旧時の3つの状態で書いてください。正常系だけを設計して異常時が抜けるのが最も多く、特に復旧時(フェイルバック)は忘れられます。自動で戻るのか人が戻すのかを必ず決めてください。「片系障害時」には劣化の程度(帯域・使用率・切れるもの)を数字で書いてください。「継続する」だけだと、劣化したまま気づかずに次の障害を迎えます。責任分界点は、どちら側かが判断できる物理的な点(ポート・コネクタ・IPアドレス)で切ってください。実現しないことも明記してください——書かないと「できるはず」と思われたまま試験に入ります。
この型で検査する
記入済みのファイルをアップロードすると、この型の必須項目(詳細設計書の組込みルール)を満たしているか検査します。ファイルは保存されません。
関連するテンプレート
同じフェーズ(設計)や業界でよく使われている型です。
基本設計書(方式と方針の型)
「基本設計=方式と方針、詳細設計=具体的な値」の線引きを章構成で体現。設定値はパラメータシートに書き、本書には書かないことで二重管理を防ぎます。
IPアドレス管理表
セグメントの全アドレスを行に展開する台帳。「空き」が行として見えることで、重複払い出しを防ぎます。v2 では★セグメントごとの使用率を数式で出すようにしました(80%超で橙、90%超で赤)——IPは足りなくなってから増やせず、/24 を /23 へ広げるにはそのセグメントの全機器のアドレスを変えることになるためです。★ホスト名の重複を自動で検出し、使用中なのに用途・ホスト名が空の行、最終更新から1年以上動いていない行も色で出します。.0(ネットワークアドレス)と .255(ブロードキャスト)も「禁止」の行として残し、なぜ払い出せないかが見えるようにしました。払い出し記録シートつき。
構成図テンプレート(作図ルール+部品集)
雛形・記法ルール・アイコン部品集のセット。新設=赤枠/撤去=グレーアウトなど更改案件の描き分けを標準化します。Visio不要、PPT標準図形のみ。
通信要件一覧(FWルール表)
ゾーン定義とゾーン間ポリシーを先に決め、個別ルールをその例外として書くFWルール表。送信元・宛先・サービスが any の行と、有効期限が過ぎた行には自動で色が付きます。AD認証の内訳やIPsec・vSphereなど、毎回調べ直しているポート番号を約60件収録済み。FW機種を問わず使えます。
