セキュリティ設計書
説明
セキュリティ設計が効かなくなる最大の原因は、★対策から書き始めることです。「FWを入れる」「多要素認証を入れる」と製品と機能を並べても、何の脅威に対してかが書かれていないと、効いていない対策に金を払い、効くべき脅威が抜けます。本書は 守る対象(情報資産)→ 脅威 → 対策 の順でしか書けない構成にしました。脅威と対策の対応表が中核で、対策を打ってなお残るものは★残存リスクとして「受容した人・理由・見直し時期」つきで残します。対策ごとに「効かなくなる条件」を書かせる対策一覧、信頼境界の定義、インシデント時の判断基準と報告先つき。
使い方
★対策から書き始めないでください。2章(守る対象)→ 4章(脅威)→ 5章(対策)の順で埋めます。逆から書くと、何に効いているか説明できない対策が並びます。機密性・完全性・可用性は資産ごとに付けてください。3つとも「高」が並ぶ場合は基準がずれています。バックアップを資産に入れるのを忘れがちです——本体と同じ機密度なのに保管場所の管理が緩いことが多く、そこが狙われます。★脅威の「対策」欄を空にしないでください。空なら脅威を認識しただけで何もしていない状態です。打たないと決めたなら「受容」と書き、残存リスクとして登録します。★6章(残存リスクと受容)は削除しないでください。守り切れないものが無い設計は存在せず、書かないことは「受容していない」ではなく「気づいていない」を意味します。受容した人を必ず書いてください——「会社として受容した」では事故のときに誰も説明できません。対策には「効かなくなる条件」を書いてください。一時的な許可を戻し忘れる、棚卸しが形式化する、ログを取るだけで誰も見ない——どれも悪意なく起きます。パスワード・鍵・トークンの値は本書に書かないでください。
この型で検査する
記入済みのファイルをアップロードすると、この型の必須項目(セキュリティ設計書の組込みルール)を満たしているか検査します。ファイルは保存されません。
関連するテンプレート
同じフェーズ(設計)や業界でよく使われている型です。
基本設計書(方式と方針の型)
「基本設計=方式と方針、詳細設計=具体的な値」の線引きを章構成で体現。設定値はパラメータシートに書き、本書には書かないことで二重管理を防ぎます。
IPアドレス管理表
セグメントの全アドレスを行に展開する台帳。「空き」が行として見えることで、重複払い出しを防ぎます。v2 では★セグメントごとの使用率を数式で出すようにしました(80%超で橙、90%超で赤)——IPは足りなくなってから増やせず、/24 を /23 へ広げるにはそのセグメントの全機器のアドレスを変えることになるためです。★ホスト名の重複を自動で検出し、使用中なのに用途・ホスト名が空の行、最終更新から1年以上動いていない行も色で出します。.0(ネットワークアドレス)と .255(ブロードキャスト)も「禁止」の行として残し、なぜ払い出せないかが見えるようにしました。払い出し記録シートつき。
構成図テンプレート(作図ルール+部品集)
雛形・記法ルール・アイコン部品集のセット。新設=赤枠/撤去=グレーアウトなど更改案件の描き分けを標準化します。Visio不要、PPT標準図形のみ。
通信要件一覧(FWルール表)
ゾーン定義とゾーン間ポリシーを先に決め、個別ルールをその例外として書くFWルール表。送信元・宛先・サービスが any の行と、有効期限が過ぎた行には自動で色が付きます。AD認証の内訳やIPsec・vSphereなど、毎回調べ直しているポート番号を約60件収録済み。FW機種を問わず使えます。
