作業標準書
説明
QC工程表は「何をどう管理するか」を決めます。ですがその作業をどうやるかは書きません。QC工程表の使い方には「工程Noは作業標準書と一致させてください」と書いてあるのに、その作業標準書がカタログにありませんでした。ここを埋める1本です。★核は「急所」とその理由を必ず書かせることです。「対角の順で締める」だけでは、急いでいるときに省かれます。「片側から締めると座面が浮き、規定トルクでも後で緩む」まで書いて初めて守られ、違う状況でも判断できるようになります。理由が空の行は赤くなります。★工程Noと管理項目を QC工程表と同じ言葉にします。ずれると、標準書どおりに作業してもどの管理項目を満たしたのかが分かりません。★一覧シートは QC工程表の工程をそのまま並べ、標準書が無い工程を赤くします——記入例の工程40(熱処理)がそれで、QC工程表には硬度・炉温の管理項目があり、工程能力シートでは Cpk 1.12 と目標1.33に届いていません。標準書が無い工程で工程能力が出ないのは偶然ではないことが多いです。★教育・力量の記録が別シートにあります。標準書があっても、認定していない人や期限切れの人が作業していたら標準は守られていません。標準時間を手順ごとに持ち、合計を数式で出すので、工数見積りの根拠にもなります。
使い方
★急所は「これを外すと不良になる/危ない/やり直しになる」ところだけ書いてください。全部の手順に急所を付けると、どれが急所か分からなくなります。★急所の理由を必ず書いてください(空欄は赤)。理由の無い急所は、急ぐと省かれます。★工程Noと管理項目は QC工程表と同じ言葉にしてください。工程Noは10刻みにしておくと、工程を挿しても番号を振り直さずに済みます(QC工程表と同じ決めごと)。★標準書Noが空の工程は赤です。「どう管理するか」だけ決めて「どうやるか」が決まっていない工程が、そこに出ます。★手順を変えた版(2.0)を出したら、再教育と力量の再認定をしてください。版だけ上げて教育しないと、現場は前の版で作業し続けます。★標準書が無い工程は、そもそも認定のしようがありません。「経験者が知っているから大丈夫」で回っている工程が、いちばん危ないところです。使用設備・治工具は「校正品」まで書いてください。校正が切れた測定器で全数管理しても、管理したことになりません。標準時間は手順ごとに入れてください。ここが空だと工数を見積もれず、要員計画が勘になります。退職・異動しても教育の記録は消さないでください。誰がいつまでその作業をしていたかが、不具合の調査で要ります。
この型で検査する
記入済みのファイルをアップロードすると、この型の必須項目(作業標準書の組込みルール)を満たしているか検査します。ファイルは保存されません。
関連するテンプレート
同じフェーズ(構築)や業界でよく使われている型です。
QC工程表(Excel・工程能力シートつき)
受入から出荷までの工程ごとに、管理項目・規格・管理方法・検査方法・頻度・記録様式・異常時の処置を一覧化します。ISO 9001 は QC工程表の様式を規定していません(記載項目に規定があるのは IATF 16949 のコントロールプランのほうです)。特別特性の識別欄と工程能力シートつき。作業標準書・検査成績書と工程番号で連携します。
作業手順書(本番作業の型)
「判断ポイント(続行/切り戻しの条件とリミット時刻)」を独立シートとして持つ作業手順書。判断リミットは「作業枠の終了−切り戻しの所要合計−予備」を数式で計算します。予定時刻は所要時間の積み上げで、実施時刻との差も自動計算。構築・移行・定期作業すべてこの型から派生できます。
構築チェックリスト
構築は「やったつもり」が最も多い工程です。機器を列に置いて1枚で全台の状況が見えるようにし、○=確認して問題なし/×=不合格/−=対象外/空欄=未実施を区別します。必須項目の達成率を機器ごとに数式で出すので、「だいたい終わった」で引き渡せません。搬入・据付から電源・ネットワーク・ハードウェア・OS・セキュリティ・運用・文書まで30項目。判断に迷う項目の確認手順と判定基準、引き渡しの完了判定と判定記録つき。
キッティング手順書
現地へ持ち込む前に、事務所や倉庫でどこまでやるかを決める型です。構築チェックリストが「据え付けたあとの確認」なのに対し、こちらは「持ち込む前の準備」。受入検品では★付属品まで行として数えます——レール・光モジュール・ネジの欠品は納期が2週間かかることがあり、現地の開梱で気づくと搬入日そのものを動かすことになります。機器の割当ではシリアル・機器ID・ホスト名の重複を自動で検出し、同型機の取り違えを防ぎます。進捗シートは工程ごとの○×から出荷可否を数式で出し、★全工程が終わっていないのに出荷日が入っている行を赤くします。
