VDI パラメータシート(仮想デスクトップ基盤)
説明
VDI(仮想デスクトップ基盤)のパラメータシート。製品には依存しません(何を使っても決めることは同じです)。★核は3枚です。(1)同時利用と資源 … VDI の事故は「足りない」ではなく「同時に集まる」で起きます。台数分の資源を用意しても、朝9時に全員が一斉にログオンすると入れません。平均で設計すると必ず失敗します。しかも遅いだけで止まらないので、基盤の問題だと気づかれにくいのが厄介です。(2)利用者データ … 仮想デスクトップは作り直す前提のものが多く、どこに置いたものが残るかを決めていないと、作り直した瞬間に利用者のデータが消えます。「デスクトップに置いてあったのに」は、消えてから分かります。(3)接続と切断 … 画面を閉じただけでは終わりません。切断後の扱いを決めていないとセッションが残り続けて資源を食い、翌朝に入れなくなります。★既定値は製品と版で変わるため、確証のあるものだけを記載し、それ以外は「要確認」と明記しています。
使い方
★平均ではなく朝の山の高さで設計してください。1人ずつ接続して問題が無くても、朝に全員が入れるかは別の話です。同時利用数で一斉に接続する試験を必ず行ってください。★保存領域の性能は、平常時ではなく一斉ログオンの時間帯で測ってください。平常時は足りていても朝だけ詰まります。★1ホスト落ちた状態で同時利用数を賄えるかを、落ちる前に計算してください。★どこに置いたものが残るかを決め、書面で周知してください。利用者は必ずデスクトップに置くので、そこを残る保存領域へ向けておきます。★画面を閉じたときに保持するか終了させるかを決めてください。保持する時間が短すぎると昼休みに作業が消え、以降は誰も切らなくなります。★残っているセッション数を毎日見てください。積み上がりは静かに進み、ある朝に入れなくなります。★在宅からの経路を実際に試してください。社内では入れるのに外からは入れない、重い、が起きます。★持ち出しの設定(USB・画面の複写・印刷)を実際に試してください。VDIを入れた理由が持ち出させないことなら、ここが要です。登録数と同時利用数は別のものです。両方を書き、設計の基準は同時利用数にしてください。
収録内容
全9シート。各シートに書いてあることは次のとおりです(ファイルの「目次」シートより)。
- 前提共通設計
- 配り方・基盤・利用者・記録
設定項目(14件)
配り方・作り直しの周期・基になる型・型の更新手順・土台の仮想化基盤・ホストの台数・保存領域の種類・画面転送の方式・登録数・同時利用数・認証・接続元・接続の記録・設定変更の記録
- 設計同時利用と資源
- ★平均ではなく朝の山で設計する
項目(15件)
設計の基準・一斉ログオン・1人あたりの資源・集約率・N+1の余裕・保存領域の性能・経路の帯域・増設の判断・書き方・★平均で設計すると必ず失敗する。朝9時前後に全員が一斉にログオンする。・台数分の資源を用意しても、そこで入れなければ意味が無い。・★保存領域の性能は、平常時ではなく一斉ログオンの時間帯で測る。・★1ホスト落ちた状態で同時利用数を賄えるかを、落ちる前に計算する。・・遅いだけで止まらないので、利用者は「重い」としか言わない。数字で見る。・・増やす判断の基準を先に決めて、キャパシティ管理表に書く。
- 設定値利用者データ
- ★どこに置いたものが残るか。決めないと消える
設定項目(13件)
個人用の保存領域・共有フォルダ・デスクトップ・書類・利用者ごとの設定・仮想デスクトップの中・一時ファイル・利用者への案内・1人あたりの上限・全体の見積り・使用量の監視・USBなどの扱い・画面の複写・印刷
- 設計接続と切断
- ★切断後の扱い。残り続けると翌朝に入れなくなる
- 確認確認項目
- ★一斉ログオンを実際にやって確かめる
- 注意設定時の注意
- この基盤で実際に起きる失敗と、その回避手順
この型で検査する
記入済みのファイルをアップロードすると、この型の必須項目(パラメータシートの組込みルール)を満たしているか検査します。ファイルは保存されません。
関連するテンプレート
同じフェーズ(設計)や業界でよく使われている型です。
基本設計書(方式と方針の型)
「基本設計=方式と方針、詳細設計=具体的な値」の線引きを章構成で体現。設定値はパラメータシートに書き、本書には書かないことで二重管理を防ぎます。
IPアドレス管理表
セグメントの全アドレスを行に展開する台帳。「空き」が行として見えることで、重複払い出しを防ぎます。★セグメントごとの使用率を数式で出します(80%超で橙、90%超で赤)——IPは足りなくなってから増やせず、/24 を /23 へ広げるにはそのセグメントの全機器のアドレスを変えることになるためです。★ホスト名の重複を自動で検出し、使用中なのに用途・ホスト名が空の行、最終更新から1年以上動いていない行も色で出します。.0(ネットワークアドレス)と .255(ブロードキャスト)も「禁止」の行として残し、なぜ払い出せないかが見えるようにしました。★v3 では「実体(実機/仮想IP/機器のIF)」の列を追加しました。VIP・フローティングIP・ゲートウェイのSVIは★機器一覧に出てこないのにアドレスを消費するので、台帳に載せ忘れると後から同じIPを別の機器へ払い出して本番で衝突します。実機なのに機器IDが空の行は赤、仮想IPは薄紫で区別し、セグメント一覧に「うち仮想IP」の件数も出します(記入例はサーバー10台に対して使用中が14個になります)。払い出し記録シートつき。
構成図テンプレート(作図ルール+部品集)
雛形・記法ルール・アイコン部品集のセット。新設=赤枠/撤去=グレーアウトなど更改案件の描き分けを標準化します。Visio不要、PPT標準図形のみ。
通信要件一覧(FWルール表)
ゾーン定義とゾーン間ポリシーを先に決め、個別ルールをその例外として書くFWルール表。送信元・宛先・サービスが any の行と、有効期限が過ぎた行には自動で色が付きます。★ゾーン間ポリシーに「≠(この区間はFWを通らない)」の記号を持たせてあります。VLAN間ルーティングをコアスイッチで行う構成では社内セグメント同士の通信がFWまで上がってこないため、ここを「×」と書くと止まっているつもりで素通りします。効かないルールの例と、棚卸しでヒット0からそれを見つける流れまで記入例に入れてあります。AD認証の内訳やIPsec・vSphereなど、毎回調べ直しているポート番号を約60件収録済み。FW機種を問わず使えます。
