PostgreSQL / MySQL パラメータシート
説明
OSS系データベースの2大製品を1枚にまとめています。設定項目の「概念」は共通で、名前と既定値だけが違うため、PostgreSQL と MySQL のパラメータ名を並記する対応表の形にしました。使う製品の列だけを埋めてください。★核は3枚です。(1)接続と認証設計 … 「繋がらない」の原因がここに集まります。★待ち受けるアドレスの既定はローカルのみで、そのままだと外から繋がりません。接続元の許可は★PostgreSQL は上から順で最初に一致した行、MySQL はより具体的なホストが優先されるため、追加した行が効かないことがあります。さらに接続数の上限はアプリ側の接続プールの合計と合わせないと、DBが正常でも新規接続だけが拒否されます。(2)バックアップと復旧設計 … まるごと取っただけでは取得時点にしか戻れません。任意の時点へ戻すには変更の記録(WALのアーカイブ/バイナリログ)が要ります。★レプリケーションはバックアップではありません。誤削除は複製先へ即座に伝わります。(3)保守設計 … 更新・削除で出た不要領域は自動では戻りません。★整理が止まると表が膨らみ、PostgreSQL では内部の番号が一周した時点で書き込みが止まります。統計情報が古いと実行計画が変わり、突然遅くなります。★既定値は版で変わるため、公式ドキュメントで裏が取れたものだけを記載し、それ以外は「要確認」と明記しています。
使い方
★文字コードと照合順序は後から変えられません。作成時に決め、復元先とも一致させてください。★待ち受けるアドレスの既定はローカルのみです。外から使うなら必ず変えてください(変更に再起動が要ります)。★接続元の許可は評価のされ方が製品で違います。PostgreSQL は追加した行が下にあると効きません。MySQL は広い指定を足しても狭い指定が勝ちます。★接続数はアプリの台数 × プールの上限 + 保守用の余裕 で計算してください。上限まで使い切ると管理者も入れなくなります。★接続元を増やしたら、DB側の許可とOSのファイアウォールの両方に足してください。片方だけだと増やしたサーバーからだけ繋がりません。★任意の時点へ戻すには、まるごとの取得と変更の記録の両方が要ります。記録は溜まるので、取り始めたら消す設計も同時にしてください。領域が尽きるとDBが止まります。★レプリケーションはバックアップではありません。複製とバックアップの両方を用意してください。★自動整理を「重いから」で止めないでください。止めるのではなく、しきい値と並列度を調整して追いつかせてください。★大量に投入した直後は統計情報を明示的に更新してください。「昨日まで速かったのに」の多くはこれです。パスワード・接続情報は書かず「別紙参照」としてください。
収録内容
全10シート。各シートに書いてあることは次のとおりです(ファイルの「目次」シートより)。
- 前提共通設計
- 製品・文字コード・権限・保守の方針
設定項目(18件)
製品・版数・配置・構成・設定ファイル・接続するアプリ・文字コード・照合順序・タイムゾーン・OS側の時刻同期・ポート・管理者アカウント・アプリ用アカウント・接続の暗号化・設定変更の反映・設定の退避・版の更新・監視項目・変更の記録
- 設定値インスタンス設定
- メモリ・接続・文字・ログ・配置。製品ごとのパラメータ名を並記
設定項目(15件)
共有のキャッシュ・1処理あたりの作業領域・保守作業用・同時接続数・待ち受けるアドレス・文字コード・照合順序・コミット時の書き込み・変更の記録の方式・記録の保存先・接続・切断の記録・遅いクエリ・出力先と保持・データの置き場所・自動整理
- 設計接続と認証
- ★「繋がらない」の原因。評価順と接続数の上限
項目(22件)
待ち受けるアドレス・接続元の許可・★評価のされ方・接続の暗号化・★接続数の上限・★アプリ側のプール・管理用の余裕・★接続元を増やしたとき・アカウントの分け方・接続が切れたとき・書き方・★接続元の許可は、評価のされ方が製品で違う。・PostgreSQL は上から順で、最初に一致した行で決まる。追加した行が下にあると効かない。・MySQL はより具体的なホストが優先される。広い指定を足しても、狭い指定が勝つ。・どちらも「設定したのに拒否される」「意図せず通る」の形で出る。・★接続数はアプリ側の接続プールとセットで決める。・アプリの台数 × プールの上限 + 保守用の余裕 が、DB側の上限に収まるかを計算する。・合計が超えると、DBは正常なのに新規接続だけが拒否される。・★上限まで使い切ると管理者も入れなくなる。保守用の枠を必ず残す。・・接続元を増やしたら、DB側の許可とOSのファイアウォールの両方に足す。・片方だけだと、増やしたサーバーからだけ繋がらない。切り分けに時間がかかる。・・待ち受けるアドレスの既定はローカルのみ。外から使うなら必ず変える。
- 設計バックアップと復旧
- ★取得だけでは取得時点まで。★複製はバックアップではない
項目(23件)
まるごとの取得・★変更の記録・★記録が溜まる・★レプリケーション・複製の遅れ・復元の試験・復元の所要時間・★復元先の文字コード・保管先・取得中の負荷・書き方・★任意の時点へ戻すには、まるごとの取得と変更の記録の両方が要る。・取得だけだと、その時点までしか戻れない。間に起きた更新は失われる。・★変更の記録は溜まる。取り始めたら、消す設計も同時にする。・領域が尽きるとDBそのものが止まる。空き容量を監視項目一覧に入れる。・★レプリケーションはバックアップではない。・誤って消したデータは複製先にも即座に反映される。両方を用意する。・非同期の複製は、切り替えたときに直前の更新が失われる。どこまで失ってよいかを決める。・★復元先の文字コードと照合順序を一致させる。違うと戻したデータが壊れる。・・復元は別のサーバーへ行い、四半期に1回以上試験する。本番へ上書きしない。・・復元の所要時間は実測する。データ量からの見積もりは当てにならない。・・バックアップソフトで取るのか、DBの機能で取るのかを先に決める。・両方で取ると整合が取れず、どちらから戻すのか障害の最中に迷うことになる。
- 設計保守設計
- ★整理を止めると止まる。★統計が古いと突然遅くなる
項目(22件)
★不要領域の整理・★整理を止めた場合・整理が追いつかない・★長いトランザクション・★統計情報・遅いクエリの記録・索引の見直し・領域の監視・保守の時間帯・版の更新・書き方・★自動整理を止めない。「重いから止める」は最も危ない判断。・PostgreSQL では内部の番号が一周した時点で書き込みが止まる。・重いなら、止めるのではなくしきい値と並列度を調整して追いつかせる。・★開いたままのトランザクションは整理を止める。・設定を直しても表が膨らみ続けるときは、アプリ側の作りを見る。・★統計情報が古いと、同じ処理が突然遅くなる。・大量に入れた直後は明示的に更新する。夜間バッチの後に起きやすい。・「昨日まで速かったのに」の多くはこれ。設定は何も変えていない。・・遅いクエリのしきい値を決めて記録する。記録していないと、遅くなったことに気づけない。・・領域はデータ・変更の記録・ログを分けて監視する。合計だけ見ていると原因が分からない。・・整理・統計の更新・バックアップが重ならないようにする。重なると業務時間に食い込む。
- 確認確認コマンド集
- 設定・接続・復元の確認方法(製品ごとに列を分けてある)
- 注意設定時の注意
- このDBで実際に起きる失敗と、その回避手順
この型で検査する
記入済みのファイルをアップロードすると、この型の必須項目(パラメータシートの組込みルール)を満たしているか検査します。ファイルは保存されません。
関連するテンプレート
同じフェーズ(設計)や業界でよく使われている型です。
基本設計書(方式と方針の型)
「基本設計=方式と方針、詳細設計=具体的な値」の線引きを章構成で体現。設定値はパラメータシートに書き、本書には書かないことで二重管理を防ぎます。
IPアドレス管理表
セグメントの全アドレスを行に展開する台帳。「空き」が行として見えることで、重複払い出しを防ぎます。★セグメントごとの使用率を数式で出します(80%超で橙、90%超で赤)——IPは足りなくなってから増やせず、/24 を /23 へ広げるにはそのセグメントの全機器のアドレスを変えることになるためです。★ホスト名の重複を自動で検出し、使用中なのに用途・ホスト名が空の行、最終更新から1年以上動いていない行も色で出します。.0(ネットワークアドレス)と .255(ブロードキャスト)も「禁止」の行として残し、なぜ払い出せないかが見えるようにしました。★v3 では「実体(実機/仮想IP/機器のIF)」の列を追加しました。VIP・フローティングIP・ゲートウェイのSVIは★機器一覧に出てこないのにアドレスを消費するので、台帳に載せ忘れると後から同じIPを別の機器へ払い出して本番で衝突します。実機なのに機器IDが空の行は赤、仮想IPは薄紫で区別し、セグメント一覧に「うち仮想IP」の件数も出します(記入例はサーバー10台に対して使用中が14個になります)。払い出し記録シートつき。
構成図テンプレート(作図ルール+部品集)
雛形・記法ルール・アイコン部品集のセット。新設=赤枠/撤去=グレーアウトなど更改案件の描き分けを標準化します。Visio不要、PPT標準図形のみ。
通信要件一覧(FWルール表)
ゾーン定義とゾーン間ポリシーを先に決め、個別ルールをその例外として書くFWルール表。送信元・宛先・サービスが any の行と、有効期限が過ぎた行には自動で色が付きます。★ゾーン間ポリシーに「≠(この区間はFWを通らない)」の記号を持たせてあります。VLAN間ルーティングをコアスイッチで行う構成では社内セグメント同士の通信がFWまで上がってこないため、ここを「×」と書くと止まっているつもりで素通りします。効かないルールの例と、棚卸しでヒット0からそれを見つける流れまで記入例に入れてあります。AD認証の内訳やIPsec・vSphereなど、毎回調べ直しているポート番号を約60件収録済み。FW機種を問わず使えます。
