Nutanix AHV パラメータシート(AOS 6.x)
説明
Nutanix AHV(AOS 6.x)のパラメータシート。HCIの国内主力です。vSphereシートと同じ位置づけ(どちらを採用するかの選択)です。★核は2枚です。(1)耐障害性・容量設計 … 「容量が余っているように見えて、実は1ノード落ちたら復旧できない」が起きます。ノードが落ちると残りのノードでデータを作り直すため、常に1ノード分の空きが必要です。使用率だけを見ていると、この状態に気づけません。再構築中はさらに余裕が減り、そこで2台目が落ちると停止します。(2)ネットワーク設計 … 管理(ハイパーバイザ・ストレージ制御VM)と業務が同じ経路に乗ります。物理スイッチ側で管理VLANを落とすと、クラスタそのものが見えなくなります。アップリンクの束ね方も物理側と揃っていないと、帯域も冗長も想定どおりになりません。★既定値は版と構成で変わるため、確証のあるものだけを記載し、それ以外は「要確認」と明記しています。
使い方
★容量は「使用率」だけで判断しないでください。1ノード分の空きを別の指標として監視項目一覧に入れてください。★作業前に再構築が動いていないことを確認してください。動いている最中に別のノードを止めると、冗長度が無い状態で2台目を落とすことになります。★保守も更新も1ノードずつ行ってください。同時に2ノードを止めるとデータにアクセスできなくなります。ストレージ制御VMも1台ずつです。★更新は耐障害性が満たされていないと始まりません。止まるのではなく始まらないので、先に空き容量と健全性を整えてください。★作業の前後で健全性チェックを実行し、結果を記録してください。作業で壊したのか元から出ていたのかが分からなくなります。★構築中にノードとストレージ制御VMの停止・復帰を実測してください。「冗長になっているはず」で運用に入らないでください。★アップリンクの束ね方は物理スイッチ側と同時に設定してください。片側だけ変えると、通るように見えて一部の通信が落ちます。★冗長構成のVMは別ノードに分ける設定を入れてください。パスワード・接続情報は書かず「別紙参照」としてください。
収録内容
全9シート。各シートに書いてあることは次のとおりです(ファイルの「目次」シートより)。
- 前提共通設計
- クラスタ・時刻と通報・認証・保守
設定項目(25件)
AOS・AHVの版・ノード数・クラスタ名・クラスタ仮想IP・データサービス用IP・管理画面・上位の管理基盤・NTPサーバー・タイムゾーン・メーカーへの自動通報・メール通知・通報のテスト・Syslog転送・管理者パスワード・AD連携・役割の割り当て・SSH・証明書・更新の方法・更新中の挙動・保守モード・健全性チェック・スナップショット・別拠点への複製・変更の記録
- 設定値ストレージとVM
- コンテナ・効率化・VMの配置と保護
設定項目(13件)
ストレージコンテナ・冗長度・圧縮・重複排除・イレイジャーコーディング・領域の確保・VMの数・1ノードあたりの上限・同居させないVM・起動の優先順位・VMの保護・既存基盤からの移行・ゲストのツール
- 設計耐障害性
- ★使用率だけで判断しない。1ノード分の空きが常に要る
項目(21件)
冗長度の設定・必要な最小ノード数・N+1の空き容量・再構築中の余裕・保守作業時・更新の可否・CVMの停止・容量の監視・ノード追加時・書き方・★「容量が余っている」と「1ノード落ちても復旧できる」は別。・ノードが落ちると、残りのノードでデータを作り直す。そのための空きが常に要る。・使用率に余裕があっても、1ノード分が空いていなければ冗長度は戻らない。・★再構築が終わるまでは冗長度が下がったままになる。その間に2台目が落ちると止まる。・再構築の完了を確認してから次の作業に入る。急がない。・★保守も更新も1ノードずつ。同時に2ノードを止めない。・更新は耐障害性が満たされていないと始まらない。先に空きと健全性を整える。・★監視項目一覧には「使用率」と「1ノード分の空き」の両方を入れる。・使用率だけの監視では、復旧できない状態に気づけない。・・ノードを増減したら、この表を必ず見直す。台数が変われば前提が変わる。・・1台故障した状態で運用を続ける計画なら、その分の余裕も見込んで容量を決める。
- 設計ネットワーク設計
- ★管理と業務が同じ経路に乗る。物理側と揃える
- 確認確認コマンド集
- 設定が入っているかの確認方法と期待される結果
- 注意設定時の注意
- この基盤で実際に起きる失敗と、その回避手順
この型で検査する
記入済みのファイルをアップロードすると、この型の必須項目(パラメータシートの組込みルール)を満たしているか検査します。ファイルは保存されません。
関連するテンプレート
同じフェーズ(設計)や業界でよく使われている型です。
基本設計書(方式と方針の型)
「基本設計=方式と方針、詳細設計=具体的な値」の線引きを章構成で体現。設定値はパラメータシートに書き、本書には書かないことで二重管理を防ぎます。
IPアドレス管理表
セグメントの全アドレスを行に展開する台帳。「空き」が行として見えることで、重複払い出しを防ぎます。★セグメントごとの使用率を数式で出します(80%超で橙、90%超で赤)——IPは足りなくなってから増やせず、/24 を /23 へ広げるにはそのセグメントの全機器のアドレスを変えることになるためです。★ホスト名の重複を自動で検出し、使用中なのに用途・ホスト名が空の行、最終更新から1年以上動いていない行も色で出します。.0(ネットワークアドレス)と .255(ブロードキャスト)も「禁止」の行として残し、なぜ払い出せないかが見えるようにしました。★v3 では「実体(実機/仮想IP/機器のIF)」の列を追加しました。VIP・フローティングIP・ゲートウェイのSVIは★機器一覧に出てこないのにアドレスを消費するので、台帳に載せ忘れると後から同じIPを別の機器へ払い出して本番で衝突します。実機なのに機器IDが空の行は赤、仮想IPは薄紫で区別し、セグメント一覧に「うち仮想IP」の件数も出します(記入例はサーバー10台に対して使用中が14個になります)。払い出し記録シートつき。
構成図テンプレート(作図ルール+部品集)
雛形・記法ルール・アイコン部品集のセット。新設=赤枠/撤去=グレーアウトなど更改案件の描き分けを標準化します。Visio不要、PPT標準図形のみ。
通信要件一覧(FWルール表)
ゾーン定義とゾーン間ポリシーを先に決め、個別ルールをその例外として書くFWルール表。送信元・宛先・サービスが any の行と、有効期限が過ぎた行には自動で色が付きます。★ゾーン間ポリシーに「≠(この区間はFWを通らない)」の記号を持たせてあります。VLAN間ルーティングをコアスイッチで行う構成では社内セグメント同士の通信がFWまで上がってこないため、ここを「×」と書くと止まっているつもりで素通りします。効かないルールの例と、棚卸しでヒット0からそれを見つける流れまで記入例に入れてあります。AD認証の内訳やIPsec・vSphereなど、毎回調べ直しているポート番号を約60件収録済み。FW機種を問わず使えます。
