NetApp ONTAP パラメータシート(ONTAP 9.x)
説明
NetApp ONTAP 9.x のパラメータシート。ストレージは設定を間違えたときの復旧が最も重く、止まると上に載っている全部が止まります。★核は2枚です。(1)容量設計 … シンプロビジョニングとスナップショットの組み合わせで、アグリゲートが満杯になるとその上のボリュームが書き込めなくなります。1つのボリュームの暴走が全部を止めます。「ファイルを消したのに空き容量が増えない」もスナップショットが掴んでいるためで、この表は利用者への説明にも使えます。(2)LIF設計 … LIFは役割ごとにフェイルオーバーの挙動が違います。ファイル共有(NAS)のLIFは別ポート・別ノードへ移動しますが、iSCSI/FC(SAN)のLIFは移動せず、冗長はホスト側のマルチパスで担保します。ここを取り違えると片系障害の想定を誤ります。★記入例は vSphere パラメータシートのiSCSIデータストアを提供するストレージという位置づけにしてあります。
使い方
★アグリゲートの空きを必ず監視してください。ここが尽きると、上に載っているすべてのボリュームが書き込めなくなります。★シンプロビジョニングを使うなら、割り当ての合計を管理してください。「合計がアグリゲートの容量を超えていても作れてしまう」ことが前提の仕組みです。★自動拡張は上限を決めてから有効にしてください。上限が無いと1つのボリュームがアグリゲートを食い尽くします。★NASのLIFのフェイルオーバー候補に、VLANやサブネットの違うポートを混ぜないでください。移動した瞬間に通信できなくなり、障害のときに初めて分かります。★SANのLIFは移動しません。ホスト側から複数のパスが見えることを確認してください。★障害復旧後、LIFがホームポートに戻っているかを確認してください。戻っていないと次の障害で想定と違う経路になります。★「HAが有効」と「実際に引き継げる」は別です。構築中に切替を実測し、上位の業務が継続することまで確認してください。★スナップショットはバックアップではありません。装置が壊れれば一緒に失われます。パスワード・CHAPの認証情報は書かず「別紙参照」としてください。
収録内容
全9シート。各シートに書いてあることは次のとおりです(ファイルの「目次」シートより)。
- 前提共通設計
- クラスタ・管理アクセス・時刻と通報・アグリゲート・保護
設定項目(24件)
ONTAPの版・機種・構成・クラスタ名・HAの状態・ディスクの所有・スペアディスク・管理者パスワード・アカウント・SSH・Web管理画面・上位モードのコマンド・NTPサーバー・タイムゾーン・メーカーへの自動通報・通報のテスト・イベントの転送・アグリゲートの数・RAIDの種類・縮小の可否・アグリゲートの空き・SnapMirror・スナップショット・バックアップ・変更の記録
- 設定値SVMと共有
- SVMの分け方・プロトコル・アクセス制御・ボリューム
設定項目(18件)
SVMの数・SVM(ファイル共有用)・SVM(仮想基盤用)・SVMの管理者・CIFS/SMB・NFS・iSCSI・ADへの参加・iSCSIのCHAP・エクスポートポリシー・ポリシーの適用先・共有の権限・イニシエータグループ・LUNのマッピング・ボリューム(ファイル共有)・ボリューム(データストア)・命名規則・言語・文字コード
- 設計容量設計
- ★アグリゲートが満杯になると上のボリュームが書けなくなる
設定項目(9件)
空き容量の監視・スナップショット予約・領域の確保方式・自動拡張・取得ポリシー・自動削除・自動拡張との順序・有効化・しきい値
- 設計LIF設計
- ★NASのLIFは移動し、SANのLIFは移動しない
- 確認確認コマンド集
- 設定が入っているかの確認方法と期待される結果
- 注意設定時の注意
- この装置で実際に起きる失敗と、その回避手順
この型で検査する
記入済みのファイルをアップロードすると、この型の必須項目(パラメータシートの組込みルール)を満たしているか検査します。ファイルは保存されません。
関連するテンプレート
同じフェーズ(設計)や業界でよく使われている型です。
基本設計書(方式と方針の型)
「基本設計=方式と方針、詳細設計=具体的な値」の線引きを章構成で体現。設定値はパラメータシートに書き、本書には書かないことで二重管理を防ぎます。
IPアドレス管理表
セグメントの全アドレスを行に展開する台帳。「空き」が行として見えることで、重複払い出しを防ぎます。★セグメントごとの使用率を数式で出します(80%超で橙、90%超で赤)——IPは足りなくなってから増やせず、/24 を /23 へ広げるにはそのセグメントの全機器のアドレスを変えることになるためです。★ホスト名の重複を自動で検出し、使用中なのに用途・ホスト名が空の行、最終更新から1年以上動いていない行も色で出します。.0(ネットワークアドレス)と .255(ブロードキャスト)も「禁止」の行として残し、なぜ払い出せないかが見えるようにしました。★v3 では「実体(実機/仮想IP/機器のIF)」の列を追加しました。VIP・フローティングIP・ゲートウェイのSVIは★機器一覧に出てこないのにアドレスを消費するので、台帳に載せ忘れると後から同じIPを別の機器へ払い出して本番で衝突します。実機なのに機器IDが空の行は赤、仮想IPは薄紫で区別し、セグメント一覧に「うち仮想IP」の件数も出します(記入例はサーバー10台に対して使用中が14個になります)。払い出し記録シートつき。
構成図テンプレート(作図ルール+部品集)
雛形・記法ルール・アイコン部品集のセット。新設=赤枠/撤去=グレーアウトなど更改案件の描き分けを標準化します。Visio不要、PPT標準図形のみ。
通信要件一覧(FWルール表)
ゾーン定義とゾーン間ポリシーを先に決め、個別ルールをその例外として書くFWルール表。送信元・宛先・サービスが any の行と、有効期限が過ぎた行には自動で色が付きます。★ゾーン間ポリシーに「≠(この区間はFWを通らない)」の記号を持たせてあります。VLAN間ルーティングをコアスイッチで行う構成では社内セグメント同士の通信がFWまで上がってこないため、ここを「×」と書くと止まっているつもりで素通りします。効かないルールの例と、棚卸しでヒット0からそれを見つける流れまで記入例に入れてあります。AD認証の内訳やIPsec・vSphereなど、毎回調べ直しているポート番号を約60件収録済み。FW機種を問わず使えます。
