Kubernetes パラメータシート(オンプレのコンテナ基盤)
説明
オンプレのコンテナ基盤(Kubernetes)のパラメータシート。★核は3枚です。(1)資源設計 …「CPU使用率に余裕がある」と「要求量(requests)の合計に余裕がある」は別のものです。置き場所は要求量の合計で決まるため、使用率が20%でもPodが1つも置けないことがあります。置けないPodはエラーではなく「待ち(Pending)」として残るので、監視していないと誰も気づきません。(2)ネットワーク設計 … PodとServiceのアドレス範囲が社内の既存ネットワークと重なると、その相手にだけ繋がらないという分かりにくい壊れ方をします。しかも後から変えるにはクラスタを作り直すことになります。通信制限(NetworkPolicy)は、通信の担い手(CNI)が対応していないと書いても黙って無視されます。(3)期限管理 … クラスタの証明書には期限があり、切れるとAPIに繋がらなくなります。業務のコンテナは動いたままなので「動いているのに何も操作できない」状態になります。★既定値はディストリビューションと版で変わるため、確証のあるものだけを記載し、それ以外は「要確認」と明記しています。
使い方
★資源は「使用率」だけで判断しないでください。置き場所は要求量(requests)の合計で決まります。監視項目一覧には使用率と要求量の合計の両方を入れてください。★全コンテナに要求量を書いてください。1つでも書き忘れると空きの計算が狂います。名前空間ごとに既定値を与える仕組み(LimitRange)で書き忘れを埋めてください。★CPUとメモリで、上限を超えたときに起きることが違います。CPUは遅くなるだけですが、メモリは停止させられます。★置けていないPod(Pending)の件数を毎日見る項目に入れてください。エラーとして通報されません。★Pod・Serviceのアドレス範囲は、VPNの相手先や将来使う予定まで含めて社内の全範囲と突き合わせてください。後から変えるにはクラスタを作り直すことになります。IPアドレス管理表に「予約済み」として登録してください。★通信制限は、書いた通りに効いているかを実際に通信して確かめてください。設定しただけで安心しないでください。★1ノード分が落ちた状態で全部載るかを、構築前に計算してください。落ちてから気づいても間に合いません。★退避の可否の宣言(PDB)を業務単位で設定し、退避を実測して業務が継続することを確かめてください。★証明書の期限とサポート期間を、証明書管理台帳・定期作業カレンダーへ転記してください。パスワード・接続情報・トークンは書かず「別紙参照」としてください。
この型で検査する
記入済みのファイルをアップロードすると、この型の必須項目(パラメータシートの組込みルール)を満たしているか検査します。ファイルは保存されません。
関連するテンプレート
同じフェーズ(設計)や業界でよく使われている型です。
基本設計書(方式と方針の型)
「基本設計=方式と方針、詳細設計=具体的な値」の線引きを章構成で体現。設定値はパラメータシートに書き、本書には書かないことで二重管理を防ぎます。
IPアドレス管理表
セグメントの全アドレスを行に展開する台帳。「空き」が行として見えることで、重複払い出しを防ぎます。★セグメントごとの使用率を数式で出します(80%超で橙、90%超で赤)——IPは足りなくなってから増やせず、/24 を /23 へ広げるにはそのセグメントの全機器のアドレスを変えることになるためです。★ホスト名の重複を自動で検出し、使用中なのに用途・ホスト名が空の行、最終更新から1年以上動いていない行も色で出します。.0(ネットワークアドレス)と .255(ブロードキャスト)も「禁止」の行として残し、なぜ払い出せないかが見えるようにしました。★v3 では「実体(実機/仮想IP/機器のIF)」の列を追加しました。VIP・フローティングIP・ゲートウェイのSVIは★機器一覧に出てこないのにアドレスを消費するので、台帳に載せ忘れると後から同じIPを別の機器へ払い出して本番で衝突します。実機なのに機器IDが空の行は赤、仮想IPは薄紫で区別し、セグメント一覧に「うち仮想IP」の件数も出します(記入例はサーバー10台に対して使用中が14個になります)。払い出し記録シートつき。
構成図テンプレート(作図ルール+部品集)
雛形・記法ルール・アイコン部品集のセット。新設=赤枠/撤去=グレーアウトなど更改案件の描き分けを標準化します。Visio不要、PPT標準図形のみ。
通信要件一覧(FWルール表)
ゾーン定義とゾーン間ポリシーを先に決め、個別ルールをその例外として書くFWルール表。送信元・宛先・サービスが any の行と、有効期限が過ぎた行には自動で色が付きます。★ゾーン間ポリシーに「≠(この区間はFWを通らない)」の記号を持たせてあります。VLAN間ルーティングをコアスイッチで行う構成では社内セグメント同士の通信がFWまで上がってこないため、ここを「×」と書くと止まっているつもりで素通りします。効かないルールの例と、棚卸しでヒット0からそれを見つける流れまで記入例に入れてあります。AD認証の内訳やIPsec・vSphereなど、毎回調べ直しているポート番号を約60件収録済み。FW機種を問わず使えます。
