Hyper-V / Azure Stack HCI パラメータシート
説明
Hyper-V / Azure Stack HCI で仮想化基盤を作るときのパラメータシートです。★核は3枚です。(1)クラスタとクォーラム設計 … クラスタが動き続けられるかは★過半数を保てるかで決まります。「1台落ちても大丈夫」は台数と監視の組み合わせで決まるので、台数だけでは判断できません。★偶数ノードでは監視(ウィットネス)が必須で、無いと片方が落ちたときに同数で分かれてクラスタ全体が止まります。そして★監視をクラスタの中に置くと一緒に落ちて意味がありません。(2)記憶域とVM設計 … ★全ノードへ同じ番号で見せ、共有ボリュームに変換しないとVMを移動できません。所有ノードへの迂回が起きると「急に遅くなった」の形で出ます。★VMの世代は作成時に決まり、後から変えられません。(3)ネットワーク設計 … ★クラスタ通信が詰まると、ノードが落ちたと判定されて動いているVMが強制的に移動します。業務は動いているのに勝手に移る形で出るので原因が分かりにくい項目です。★もう一つ、Azure Stack HCI 固有として、導入後30日以内の登録と30日ごとの同期が必要で、切れると既存VMは動き続けるものの新規作成と移動ができなくなります(Microsoft の公式ドキュメントで確認済み)。★vSphere・Nutanix AHV と同じ位置づけ(仮想化基盤をどれで作るかの選択)です。
使い方
★偶数ノードでは監視(ウィットネス)を必ず用意してください。2ノード構成でここを飛ばす事故が最も多いです。★監視はクラスタの外に置いてください。2拠点構成なら、どちらでもない第3の場所に置いてください。同じ拠点・同じ電源だと同時に失います。★保守で止められる台数を先に書いてください。3台構成なら1台までです。同時に2台止めると過半数を割ってクラスタごと止まります。★ノードを増減したらクォーラムを必ず見直してください。奇数・偶数が入れ替わり、監視の要否が変わります。★記憶域は全ノードへ同じ番号で割り当て、共有ボリュームへの変換まで行ってください。変換を忘れると、そのボリュームのVMだけ移動できません。★VMの世代は作成前に決めてください。後から変えられません。★クラスタ通信は専用にしてください。詰まると動いているVMが強制的に移動します。★ライブマイグレーションは帯域を食います。分けるか上限をかけるかを決めてください。★1ノード停止の試験を構築中に必ず行い、移ること・戻ること・断の長さを記録してください。★Azure Stack HCI では登録状態を監視項目一覧に入れてください。切れても既存VMは動き続けるので、動作からは気づけません。★チェックポイントは本番で残さず、作業後に必ず削除してください。パスワード・接続情報は書かず「別紙参照」としてください。
収録内容
全9シート。各シートに書いてあることは次のとおりです(ファイルの「目次」シートより)。
- 前提共通設計
- 構成の選択・基本設定・★Azureへの登録・保守
設定項目(19件)
★構成の選択・ホスト・クラスタ名とアドレス・OSの版・役割の追加・管理アドレス・ドメイン参加・時刻同期・管理者アカウント・OS側の設定・★Azureへの登録・★定期の同期・通信の確保・監視・更新の進め方・版のそろえ・バックアップ・監視項目・変更の記録
- 設計クラスタとクォーラム
- ★過半数を保てるか。★監視はクラスタの外に置く
項目(24件)
★投票の考え方・ノード数・★監視(ウィットネス)・監視の種類・★監視の場所・★保守で止められる台数・障害時の挙動・★切り替えの実測・ノードの追加・削除・記録・書き方・★クラスタが動き続けられるかは、過半数を保てるかで決まる。・「1台落ちても大丈夫」は台数と監視の組み合わせで決まるので、・台数だけを見て判断しない。この表に構成を書いて確認する。・★偶数ノードでは監視(ウィットネス)を必ず用意する。・無いと、片方が落ちたときに同数で分かれ、クラスタ全体が止まる。・2ノード構成でここを飛ばす事故が最も多い。・★監視はクラスタの外に置く。中に置くと一緒に落ちて意味が無い。・2拠点構成なら、どちらでもない第3の場所に置く。・同じ拠点・同じ電源に置くと、その拠点を失ったときに同時に失う。・★保守で止められる台数を先に書く。3台構成なら1台まで。・急いで2台同時に止めると、クラスタごと止まる。・・ノードを増減したら、クォーラムを必ず見直す。奇数・偶数が入れ替わる。・・切り替えは構築中に実測する。「移るはず」で運用に入らない。
- 設計記憶域とVM
- ★変換しないと移動できない。★VMの世代は後から変えられない
項目(24件)
記憶域の作り方・★全ノードへ見せる・★共有ボリューム・★所有ノードと迂回・★耐障害性と空き・★VMの世代・VMの配置・起動の優先順位・★チェックポイント・バックアップ・書き方・★構成の型を先に決める。外部ストレージを使うか、内蔵ディスクをまとめるか。・記憶域だけでなくネットワークの設計まで変わる。後から変えるのは作り直しに近い。・★外部ストレージを使うなら、全ノードへ同じ番号で割り当てる。・ノードによって見え方が違うと、VMを移動できない。・ストレージシートのホストマッピングと対で設計する。・★共有ボリュームへの変換まで行う。作っただけでは全ノードから同時に使えない。・変換を忘れると、そのボリュームに置いたVMだけ移動できない、という形で出る。・★所有ノードへの迂回が起きると遅くなる。「急に遅くなった」の原因になる。・状態を監視項目一覧に入れる。経路の障害が原因なので、そちらも見る。・★VMの世代は作成時に決まり、後から変えられない。・使うOSと必要な機能が対応しているかを先に確認する。・・内蔵ディスクをまとめる型では、1ノード分の空きが常に要る。使用率だけで判断しない。・・チェックポイントは本番で残さない。作業後に必ず削除する。
- 設計ネットワーク設計
- ★クラスタ通信が詰まるとVMが強制的に移動する
- 確認確認項目集
- 設定と、実際に移せるか・落ちても続くかの確認方法
- 注意設定時の注意
- この基盤で実際に起きる失敗と、その回避手順
この型で検査する
記入済みのファイルをアップロードすると、この型の必須項目(パラメータシートの組込みルール)を満たしているか検査します。ファイルは保存されません。
関連するテンプレート
同じフェーズ(設計)や業界でよく使われている型です。
基本設計書(方式と方針の型)
「基本設計=方式と方針、詳細設計=具体的な値」の線引きを章構成で体現。設定値はパラメータシートに書き、本書には書かないことで二重管理を防ぎます。
IPアドレス管理表
セグメントの全アドレスを行に展開する台帳。「空き」が行として見えることで、重複払い出しを防ぎます。★セグメントごとの使用率を数式で出します(80%超で橙、90%超で赤)——IPは足りなくなってから増やせず、/24 を /23 へ広げるにはそのセグメントの全機器のアドレスを変えることになるためです。★ホスト名の重複を自動で検出し、使用中なのに用途・ホスト名が空の行、最終更新から1年以上動いていない行も色で出します。.0(ネットワークアドレス)と .255(ブロードキャスト)も「禁止」の行として残し、なぜ払い出せないかが見えるようにしました。★v3 では「実体(実機/仮想IP/機器のIF)」の列を追加しました。VIP・フローティングIP・ゲートウェイのSVIは★機器一覧に出てこないのにアドレスを消費するので、台帳に載せ忘れると後から同じIPを別の機器へ払い出して本番で衝突します。実機なのに機器IDが空の行は赤、仮想IPは薄紫で区別し、セグメント一覧に「うち仮想IP」の件数も出します(記入例はサーバー10台に対して使用中が14個になります)。払い出し記録シートつき。
構成図テンプレート(作図ルール+部品集)
雛形・記法ルール・アイコン部品集のセット。新設=赤枠/撤去=グレーアウトなど更改案件の描き分けを標準化します。Visio不要、PPT標準図形のみ。
通信要件一覧(FWルール表)
ゾーン定義とゾーン間ポリシーを先に決め、個別ルールをその例外として書くFWルール表。送信元・宛先・サービスが any の行と、有効期限が過ぎた行には自動で色が付きます。★ゾーン間ポリシーに「≠(この区間はFWを通らない)」の記号を持たせてあります。VLAN間ルーティングをコアスイッチで行う構成では社内セグメント同士の通信がFWまで上がってこないため、ここを「×」と書くと止まっているつもりで素通りします。効かないルールの例と、棚卸しでヒット0からそれを見つける流れまで記入例に入れてあります。AD認証の内訳やIPsec・vSphereなど、毎回調べ直しているポート番号を約60件収録済み。FW機種を問わず使えます。
