ブロックストレージ パラメータシート(Dell・HPE・富士通 ほか)
説明
Dell PowerStore・Unity、HPE Nimble・Alletra、富士通 ETERNUS などを想定していますが、★ベンダー非依存で書いています。呼び名が違うだけで、設定する項目と踏む失敗は同じだからです。NetApp ONTAP は別シートで、どちらを採用するかの選択になります。★記入例はSANの鎖として繋いであります(サーバー本体 → HBA → FCスイッチのゾーニング → ストレージのホストマッピング → 仮想化基盤のデータストア)。★核は3枚です。(1)ホストマッピング設計 … ★ゾーニングで見えるようにしても、ストレージ側で割り当てなければ見えません。「ゾーンは通っているのに見えない」の正体で、見えるまでに2段階あります。そして★共有前提でないOSに同じボリュームを複数台から見せるとデータが壊れます。動かないのではなく壊れるので取り返しがつきません。(2)マルチパス設計 … ★冗長のはずが片パスで動いている、が構築直後から起きます。マルチパスの仕組みを入れていないと同じボリュームが複数のディスクとして見え、パスの本数は数えないと分かりません。(3)プールと容量設計 … ★プールが満杯になると、そのプール上の全ボリュームが書けなくなります。都度確保では割り当ての合計が物理容量を超えても作れてしまいます。
使い方
★見えるようになるまでに2段階あります。FCスイッチのゾーニングと、ストレージ側の割り当ての両方が必要です。「ゾーンは入れたのに見えない」ときは、まずストレージ側の割り当てを見てください。★共有前提でないOSに同じボリュームを複数台から見せないでください。データが壊れます。★クラスタは全ノードを1つのグループにまとめ、同じ番号で見せてください。★ホストの種別(OSの種類)を必ず設定してください。既定のまま登録しやすく、誤ると正常に見えない・パスの挙動が変わる形で出ます。★HBAは複数あります。全部のWWPNを登録してください。片方だけだと片パスしか見えません。★ホスト側にマルチパスの仕組みを入れてから割り当ててください。入れずに使うとデータが壊れます。★パスの本数を数えて記録してください。「4本あるはずが2本」は数えない限り分かりません。★片パスの試験と片系の試験は別です。両方行ってください。★パスの本数の減少を監視項目一覧に入れてください。1本落ちても動き続けるので気づきません。★プールの空きは「対処できる時期」に通知してください。満杯の直前では手配が間に合いません。★効率化(重複排除・圧縮)が効く前提で容量を決めないでください。★「割り当てていないホストから見えないこと」も試験してください。見えすぎには気づけません。パスワード・接続情報は書かず「別紙参照」としてください。
収録内容
全10シート。各シートに書いてあることは次のとおりです(ファイルの「目次」シートより)。
- 前提共通設計
- 機器・接続・保護と保守の方針
設定項目(17件)
メーカー・機種・版数・構成・設置場所・管理アドレス・管理者アカウント・自動通報・接続方式・接続先・コントローラごとの経路・WWPN・スナップショット・別筐体への複製・バックアップ・ファームウェア・更新の順序・監視項目・変更の記録
- 設定値プール設計
- 1行1ボリューム。プールを先に決めてから切る
- 設計ホストマッピング
- ★ゾーニングだけでは見えない。★見せ方を間違えると壊れる
項目(25件)
★2段階ある・ホストの登録・★ホストの種別・ホストグループ・★同じ番号で見せる・★共有してよいか・割り当ての取り消し・追加のホスト・記録・★見えてはいけない組み合わせ・書き方・★見えるようになるまでに2段階ある。FCスイッチのゾーニングと、ここでの割り当て。・「ゾーンは入れたのに見えない」ときは、まずストレージ側の割り当てを見る。・逆に、割り当てただけでもゾーンが無ければ見えない。両方そろって初めて見える。・★共有前提でないOSに、同じボリュームを複数台から見せない。・動かないのではなく、データが壊れる。取り返しがつかない。・仮想化基盤のように共有前提のものだけ、複数台へ見せる。・★クラスタは全ノードを1つのグループにまとめ、同じ番号で見せる。・ノードによって番号が違うと、移動や起動で問題が出る。・個別に割り当てるとずれるので、グループでまとめる。・★ホストの種別(OSの種類)を必ず設定する。既定のまま登録しやすい。・誤ると正常に見えない、パスの挙動が変わる、といった形で出る。・・HBAは複数ある。全部のWWPNを登録する。片方だけだと片パスしか見えない。・・割り当てを外す前に、ホスト側で使われていないことを確認する。・・「割り当てていないホストから見えないこと」も試験する。見えすぎに気づけない。
- 設計マルチパス設計
- ★冗長のはずが片パス。本数は数えないと分からない
項目(24件)
★マルチパスの仕組み・★パスの本数・経路の組み合わせ・優先する経路・切替の設定・★片パス障害の試験・★片系停止の試験・パスの監視・更新時・記録・書き方・★ホスト側にマルチパスの仕組みが入っていないと、・同じボリュームが複数のディスクとして見える。「同じディスクが4つ見える」がそれ。・この状態で使うとデータが壊れるので、入れてから割り当てる。・★パスの本数を数えて記録する。設計した本数と実測を並べて書く。・「4本あるはずが2本」は構築直後から起きる。数えないと分からない。・WWPNの登録漏れ・ゾーンの漏れ・結線の誤りが、どれもこの形で出る。・★片パスの試験と片系の試験は別。両方行う。・ケーブル1本の試験だけでは、経路の組み合わせの誤りが出ない。・スイッチを系ごと落として、業務が継続することを確認する。・★パスの本数の減少を監視項目一覧に入れる。・1本落ちても動き続けるので気づかない。気づかないまま2本目で停止する。・・コントローラやスイッチを更新する前に、パスが両系あることを確認する。・片パスの状態で更新を始めると業務が止まる。
- 設計容量設計
- ★プールが満杯だと全ボリュームが書けなくなる
項目(24件)
★プールが満杯になったら・★都度確保・★効率化を見込むこと・スナップショットの領域・★監視のしきい値・拡張の手段・拡張にかかる時間・性能と容量・ボリュームの拡張・記録・書き方・★プールが満杯になると、そのプールを使う全ボリュームが書けなくなる。・1つのボリュームの問題ではない。載っている業務が全部止まる。・★都度確保では、割り当ての合計が物理容量を超えていても作れる。・作れた=足りている、ではない。合計を管理する責任が生じる。・このシートに合計と物理容量を書き、増設のたびに更新する。・★効率化(重複排除・圧縮)が効く前提で買わない。・効果は入れる内容による。効かなかったときに足りなくなる。・導入後に実際の削減率を測り、その値で次を見込む。・★監視のしきい値は「対処できる時期」に設定する。・満杯の直前に通知しても間に合わない。ディスクの手配から搭載までの・時間を見積もり、それより前に気づける値にする。・・スナップショットは同じプールの領域を使う。世代と保持期間を決める。・・ボリュームは縮小できない機種が多い。最初から大きく取らない。
- 確認確認項目集
- 見るものと期待される結果。見えすぎていないかも確認する
- 注意設定時の注意
- この機器で実際に起きる失敗と、その回避手順
この型で検査する
記入済みのファイルをアップロードすると、この型の必須項目(パラメータシートの組込みルール)を満たしているか検査します。ファイルは保存されません。
関連するテンプレート
同じフェーズ(設計)や業界でよく使われている型です。
基本設計書(方式と方針の型)
「基本設計=方式と方針、詳細設計=具体的な値」の線引きを章構成で体現。設定値はパラメータシートに書き、本書には書かないことで二重管理を防ぎます。
IPアドレス管理表
セグメントの全アドレスを行に展開する台帳。「空き」が行として見えることで、重複払い出しを防ぎます。★セグメントごとの使用率を数式で出します(80%超で橙、90%超で赤)——IPは足りなくなってから増やせず、/24 を /23 へ広げるにはそのセグメントの全機器のアドレスを変えることになるためです。★ホスト名の重複を自動で検出し、使用中なのに用途・ホスト名が空の行、最終更新から1年以上動いていない行も色で出します。.0(ネットワークアドレス)と .255(ブロードキャスト)も「禁止」の行として残し、なぜ払い出せないかが見えるようにしました。★v3 では「実体(実機/仮想IP/機器のIF)」の列を追加しました。VIP・フローティングIP・ゲートウェイのSVIは★機器一覧に出てこないのにアドレスを消費するので、台帳に載せ忘れると後から同じIPを別の機器へ払い出して本番で衝突します。実機なのに機器IDが空の行は赤、仮想IPは薄紫で区別し、セグメント一覧に「うち仮想IP」の件数も出します(記入例はサーバー10台に対して使用中が14個になります)。払い出し記録シートつき。
構成図テンプレート(作図ルール+部品集)
雛形・記法ルール・アイコン部品集のセット。新設=赤枠/撤去=グレーアウトなど更改案件の描き分けを標準化します。Visio不要、PPT標準図形のみ。
通信要件一覧(FWルール表)
ゾーン定義とゾーン間ポリシーを先に決め、個別ルールをその例外として書くFWルール表。送信元・宛先・サービスが any の行と、有効期限が過ぎた行には自動で色が付きます。★ゾーン間ポリシーに「≠(この区間はFWを通らない)」の記号を持たせてあります。VLAN間ルーティングをコアスイッチで行う構成では社内セグメント同士の通信がFWまで上がってこないため、ここを「×」と書くと止まっているつもりで素通りします。効かないルールの例と、棚卸しでヒット0からそれを見つける流れまで記入例に入れてあります。AD認証の内訳やIPsec・vSphereなど、毎回調べ直しているポート番号を約60件収録済み。FW機種を問わず使えます。
